
ダートに強い馬・芝に強い馬
ダートは芝とは異なり、砂地で構成された馬場のことを指します。このコースでは、脚への負担が大きく、パワーと持久力が求められるため、ダートに強い馬には特有の特徴があります。
まず、ダート馬の多くは、筋肉量が豊富で、特に前脚と後脚の筋力が発達していることが特徴です。砂地のコースでは踏み込む際にエネルギーを多く使うため、しっかりと地面を蹴る力が求められます。
そのため、馬体重が重めで、しっかりとした骨格を持つ馬がダートで好成績を残す傾向にあります。
また、ダートのレースはスタミナが試される場面が多く、特に後半に強い馬が有利になります。芝コースのように瞬発力を活かしてラストスパートをかけるというよりは、序盤からしっかりとしたペースで走り続けられる持久力が重要です。
さらに、ダートは雨の影響を受けにくく、天候による馬場状態の変化が芝よりも少ないため、安定した走りができる馬が活躍しやすい特徴もあります。
芝コースは、ダートと比べるとスピードが出やすいのが特徴です。そのため、芝で活躍する馬には、瞬発力と加速力が求められます。芝の表面は柔らかいため、砂地に比べて踏み込んだ際の負担が少なく、軽いフットワークで走る馬が有利です。
芝に強い馬の特徴として、しなやかな筋肉を持つことが挙げられます。芝コースでは急激なスピードの変化が必要なため、筋肉が柔軟で反応が速い馬が優れたパフォーマンスを発揮します。また、脚の回転が速く、細身の体型であることも、芝での適性に影響を与えます。
芝レースは天候による馬場状態の変化が大きく、雨が降るとぬかるんだ「重馬場」となり、スピードが出にくくなります。こうした条件ではパワータイプの馬が有利になることもあり、芝でもダートに近い特性を持つ馬が活躍することがあります。そのため、芝のレースでは馬場状態や当日のコンディションをしっかりと分析することが重要です。

競馬において、馬場の違いによる適性を見極めることは、ベットを成功させるために欠かせません。ダートと芝では求められる能力が大きく異なるため、出走馬がどちらのコースに適しているのかを事前に分析することが大切です。
まず、過去の成績を確認し、馬がどの条件で好成績を残しているかを把握することが基本となります。ダート専用の馬が芝で走るケースや、逆に芝専門の馬がダートに挑戦する場合、その馬が過去にどのような走りをしているかをチェックすることが重要です。